梅が咲いたよ!
今朝も寒かったが、スマホを持っていそいそと散歩に出たら、気温が低い中でも着々と蕾は膨らみ、なんと少しだけだが梅の花が咲いていた。いつかな〜と待っていた私にとっては、嬉しい出来事だ。
後ろの青い空も春っぽい!
「梅一輪 一輪ほどの あたたかさ」 服部嵐雪(松尾芭蕉のお弟子さん)
私は歯科衛生士の仕事で高齢者の施設にお邪魔することがあるのだが、お外にほとんど出掛けることの出来ない高齢者の方々とお話をする時には、なるべくその季節季節での外の風景・今日の天気・時期の風情・今はどんなニュースがあって、こんな物が流行っているのよ!という様な今がわかる様なお話から始めたりする事が多い。
2年ほど前になるが、一念発起して『摂食・嚥下リハビリテーション認定士』という資格を一年かけて勉強し、なんとか取得することが出来たので、現場では高齢者の方々のお口や喉の機能的な衰えの判断や安全に召し上がっていただくための食や食具・姿勢などの調整・またお口の衛生管理などをさせてもらっている。
先ほどの俳句などは春が近づくと毎年一緒に読んだりして、楽しんでいるのだ。
目の前にいる 人生の大先輩たち もちろん寝たままの方やお話も出来ない方も居られるのだが、この目の前の先輩たちの 命の尊厳に尊敬を持って向き合う!!
これを大事に関係を積み上げているところで、まだまだ道半ば。
私は口の仕事をしている訳だが、口から食べたものは血となり肉となりお尻から排泄されるし、お喋りするには口を使うが、声が出なければ目でもものを言う。
それゆえに、全身の仕組みや病気のこと・その人の人生や家族のこと・何にこだわりがあってどうしたいのか・性格や癖 などなど人となりを感じることが大事と考えている。
歯科はとかく、口の事しか見ていない!と言われがち。
気難しい高齢者の方に、ノックを食らったり、検討が外れたり、自分の中にだって嫌〜な自分が住んでいたりもするが、綺麗事を書くつもりもない。
プンプン怒られた人にも再チャレンジすると、何かのきっかけでふと仲良くなれることもあるし、その人の真の一面に触れることが出来たりもする。
本当に奥の深い仕事だなあ〜と日々思っている。
他職種で働く現場はそれぞれの職種のプライドもあって、変にぶつかる事もあるのかとは思うが、誰が偉いだの、誰の指示だのそんなことよりも、向かい合う高齢者の方ににとって、何が一番良いのかを考えたら、自ずと向かう方向が決まって来るのではないだろうか。
ともかく、わたくしはとても幸せな仕事の環境下で感謝しきり!
と記して、今日はこの辺で。 かしこ