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国民皆歯科検診は必要?

先週くらいから、テレビで盛んに「国民皆歯科検診」の話題を放送している。

今日などは、歯科医師が出てきて検診の大事さをアピールする特集がされていた。

もちろん口は全ての入口! 食べる・話す・息をする・表情をつくる 「」をきっかけに書き出すと、色々と思い浮かぶ。

具体的にはまだ何も決まっていない様だが、2025年当たりを導入の目安にしているらしい。

本当にマスコミは騒ぐのが好きだ。とつくづく感じる。

歯科検診は昔から、幼稚園や小・中学校などで行われ、現在では市町村区などで「高齢者歯科検診」など高齢者のフレイル(健康な状態と要介護状態の中間)がなるべく進まないように、各自治体ごとに工夫を凝らして進められている。

そう言う制度があるよという事は宣伝されているはずだが、実際に歯科医院に勤めていてもその検診制度を使う人はごく僅かな印象だ。

もうすでにかかりつけ歯科医を持っていて、定期的に通っている人も少なくないのだろう。

 

歯科医院はコンビニより多い!

聞いた事があるかもしれないが、実際にコンビニエンスストアの約5万5,000軒に対し、歯科医院は約6万8,000軒出そうだ。(2021/10/13)

その多くの歯科医院の中で実際に自分の大事な歯を口を一生全幅の信頼を持って預けられる歯科医院はどのくらいあるのだろうか。

私は歯科衛生士だが、歯科医や歯科衛生士だって虫歯になる事はあるし、歯茎が腫れる事だってある。

専門職の人は検診に行く人はいないだろうが(ある程度自分で判断できるから)、これは行かねば!!という様な事態になったらば、自分の職歴の中でなるべく全幅の信頼をおける先生に治療をお願いする!というのが大体の筋だろう。

これを一般の人に置き換えると、そうは行かない。

家から近いから。とか 新しくできたから。とか この増えすぎた歯科医院の中から良い治療家に出会える確率は少ないのでは。と思ってしまう。

歯は一度削ったら、元に戻ることはないし、サメのように抜いても出てくる事はない。

 

だからインプラントなどというまるで不老不死の人が入れるであろう様な人工物が流行っているのかもしれない。

私が今一番懸念していることは、「オーバートリートメント」

一般の歯科医院では、3〜6ヶ月でリコールと言われる定期検診が決まり事のように行われている。私が衛生士になった頃には一年に一回と言っていたと思うが、それもどんどん短い期間でおハガキが届くようになった。

定期検診の度にクリーニングと称するトリートメントが行われ、悪いところがあれば治療に進む。

このトリートメントですら、超音波の機械を使ったり、エンジンで回る小さいブラシて歯の表面をブラッシングしたりするので、それを行う歯科医や歯科衛生士の腕に委ねられることになるのである。

機械でガリガリと歯の表面を傷つけてしまえば、元には戻らないのだから、そう考えれば安易にその辺のお店に入るように歯科医院を選ぶことは怖いことなのかもしれない。

先ほどの「国民皆歯科検診」ではないが、それが国民に義務化されてしまうと、今以上に「オーバートリートメント」が横行するのではないかと心配する。

ちょっと余談だが、双子姉妹そろって百寿長寿者だった「きんさんぎんさん」を覚えているだろうか?1990年代にはCMにも起用されるほどの話題になったお二人だったが、妹のぎんさんは3本、姉のきんさんは0本 で入れ歯もお二人とも入れてなかったそうだ。

それでも健康長寿を全うされた背景には、歯がなくても食べられる食材や調理法を考え、いろいろなものを美味しくしっかり食べる!ということを、実践しておられ特にマグロの刺身は週に5日も食べるほど定番の大好物だったそうだ。

それを考えると、歯を検診する前に食を考えろ!という方が、健康長寿に近い気がする。

歯が健康でも体がボロボロだったりしたら目も当てられない本末転倒の笑い話だ。

歯科業界にいるのに、アンチ歯科治療な発言になってしまったが、何事も過ぎるが及ばざるが如し これに尽きよう!

まずは自分でセルフトリートメント!

しっかり歯磨きしておこう。

では今日はこの辺で。

かしこ

 

 

 

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